【生後6か月~2歳】乳幼児に必要な鉄分量を解説!なにをどれだけ?

6か月 1歳 鉄分量 必要量 1日
目次

乳幼児に必要な1日あたりの鉄分量は?

乳幼児に必要な鉄分量を一覧にまとめました。

推定平均必要量推奨量
6~11か月3.5mg/日4.5mg/日
1~2歳3.0mg/日4.0mg/日
3~5歳3.5mg/日5.0mg/日
日本食事摂取基準(2025年)より

6~11か月の子供は4.5mg/日、1~2歳の子供は4.0mg/日を目標に鉄分を取り入れます。

推定平均必要量とは

日本人の50%において、性別・年齢ごとにその量を摂取すれば、栄養素・エネルギーが不足になることはないと定められた量のこと。

日本人の食事摂取基準(概要)より

推奨量とは

日本人の97~98%において、それぞれの栄養素の必要量を満たすとされる量のこと。

日本人の食事摂取基準(概要)より

管理栄養士はな

推定平均必要量は半数の対象者が不足にならない量のこと=半数は必要量を満たさない、ので、推奨量を目安に取り入れていきましょう

ちなみに3歳以降も5.0mg/日の鉄分が必要です。

早めから「鉄」を軸にした食生活を心がけておくと、幼児期の成長を安心して見守ることができるようになりますよ。

乳幼児が鉄の摂取を意識するべき理由

1歳 鉄不足 症状

鉄は全身に酸素を供給したり、脳の成長に欠かせないヘモグロビンの材料になったりと、赤ちゃんや子供の成長に欠かせない栄養素です。

鉄が不足することによる悪影響

・貧血
・発達の遅れ
・集中力の低下
・癇癪が起きやすい
・疲れやすい
・イライラしやすい
・低体温

赤ちゃんは胎児期に母体から鉄分を蓄えた状態でうまれてきますが、生後6か月を境に、赤ちゃんの体内にある貯蔵鉄が急激に減少します。

管理栄養士はな

一方で、生後6か月頃から離乳食が開始。それに伴いミルク(重要な鉄供給源)の摂取量が減少しますよね。

一般的に離乳食初期の食材は鉄が少なく、鉄不足に陥りやすい状況。なので、親が意識して鉄を補っていく必要があります。

特にミルクではなく母乳育児の場合は、より鉄が不足しやすいため注意が必要です。

1日分の鉄分(4.5mg)を摂る方法

鉄分を純粋に食品から摂ろうとすると、このような量になります。

鉄4.5mgを摂るために必要な量
牛肉牛もも赤身肉:180g
牛ミンチ肉:187g
豚肉もも肉(脂身あり):643g
豚ミンチ肉:450g
5~6個
大豆加工品納豆:136g(約3パック)
木綿豆腐:300g(3連豆腐2パック)
きなこ:56g
魚介類あさり水煮缶:15g
ツナ水煮缶:750g(約10缶)
日本食品標準成分表(八訂)増補2023年より

これらの食品(と卒乳前であれば母乳やミルク)を組み合わせて毎日4.5mgを目指す必要があります

赤ちゃんは食べる量も少ないし、全ての食材を機嫌よく食べてくれるわけではない……

管理栄養士はな

なかなかハードな目標ですよね。

そこで活用してほしいのが、鉄が摂れる市販のアイテムです!

たとえば鉄が摂れるきなこなら、小さじ半分ほどで1日量が満たせます。ヨーグルトを好む子なら、混ぜ込んでしまってなんなくクリア!

ヨーグルトが苦手な子には、どんな料理にも混ぜ込みやすいだしパウダーが便利です。

詳しくはこちらの記事を参考に、使いやすいものを選んでくださいね。

生後5.6か月と低月齢の場合、この時期から使えるアイテムもたくさんあります。(きなこだしライスシリアルなど)

また市販のベビーフードのなかにも、鉄分が摂れるものがあるんです。

知っておくとBF探しのときに役立つはずなので、一度チェックしてみてくださいね。

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